【評価レビュー】逆転裁判123「語り継がれるのには理由がある!伝説の法廷バトルゲーム」
こんにちは、いくらです。
『逆転裁判123 成歩堂セレクション』をクリアした感想についてまとめました。
実は学生時代に友人から「逆転裁判面白いよ!」と勧められていたのですが、なんとなく胡散臭いビジュアルの主人公に興味が湧かずスルーしてました。ごめんなさい。
なぜそんな食わず嫌いな私が逆転裁判に手を出したかというと「たまたま好きなYouTuberさんがおすすめしていて、たまたまそのときセールで安かった」からです。
人の気持ちが変わるきっかけなんてこんなものです
前置きが長くなりましたが、プレイして1番に思ったのは「なぜこんな良作を今までやらなかったのか」ということです。
そんな私が感じた良かった点・気になった点についてまとめていますので、「まだプレイしていない」「プレイするか悩んでいる」という方の参考になれば幸いです。
総合評価
総合評価 | |
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ストーリー・世界観 | |
キャラクター | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
システム・UI | |
ボリューム・やりこみ |
- 謎解きが好き
- 痛快なストーリーが見たい
- ギャグが好き
- アドベンチャーゲームが苦手
- 現実ではありえないトリックや司法制度についていけない
法廷バトルという唯一無二の体験ができますよ!
ゲーム概要
商品名 | 逆転裁判123 成歩堂セレクション |
開発元 | カプコン |
ジャンル | 法廷バトルアドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
対応機種 | Nintendo Switch/ PlayStation4 / Xbox One / Windows / Steam |
発売日 | 2019年2月21日(Switch/PS4/Xbox One) 2019年4月10日(Steam) 2023年9月26日(Windows) |
逆転裁判シリーズをプレイしたことはなくても、「異議あり!」と指をさす主人公・成歩堂龍一は知っているという方は多いのではないでしょうか。
本作は弁護士の成歩堂龍一を操作し、依頼人を無実に導くアドベンチャーゲームです。
シリーズ第1作目である『逆転裁判』は2001年にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売され、その後も主人公を変えた続編やスピンオフが多数生み出されています。
今回取り扱うのはシリーズ初期で成歩堂龍一が主人公の『逆転裁判 蘇る逆転』『逆転裁判2』『逆転裁判3』の3作品をまとめて収録した移植版となります。
本作では「事件に関する情報や証拠品を集める探偵パート」と「検事や証人の嘘を暴き、事件の真相を明らかにする裁判パート」を繰り返すことでストーリーを進めていきます。
良かった点
マイナススタートからの大どんでん返しが気持ちいい
シリーズを通してさまざまな事件を扱うことになりますが、共通して言えるのはプレイヤー側が圧倒的に不利だということです。
なんなら依頼人が「私がやりました」とか言ってきたりします(本当はやってないのに)。
検察側もエリート揃いで本当に手強いです
それでも成歩堂はめげずに現場に通い、関係者から話を聞きまくり、ほんのささいな矛盾から糸口をつかみ事件の真相へと辿り着きます。
始めは自信満々だった真犯人も、裁判が進むにつれ取り乱していく姿は非常に痛快でした。
全てはここへの伏線だった!「華麗なる逆転」
「華麗なる逆転」とは『逆転裁判3』第5話のタイトルであり、全14話の最終話にあたります。
ネタバレになってしまうので詳細は控えますが、それまで何の関連もなかった過去の事件が綺麗に繋がっていくさまに感服しました。
私は事前情報として「逆転裁判をプレイするなら123の順番で最後までやるべし」という書き込みをネット上でよく目にしたのですが、今ならその意味が分かりますし、私もそうすることを強くおすすめします。
良くも悪くもキャラの癖が強すぎる
かつての私がそうであったように、クセ強キャラの影響でプレイを渋っている方がいるかもしれません。
主人公の髪型は「どれだけワックスを使えば再現できるのだろうか」と思ってしまうほどの完全重力無視オールバックですし、苗字も「なるほどう」なので少しふざけたような印象を受けます。
検事側にはやたら汗をかいている人がいたり、貴族のような服を着ている人がいたり、ツッコミどころ満載です。
しかし裁判を進めるにつれ、不思議とこのクセ強キャラたちが馴染んでくるのです。むしろ「もっと来い」と思ってしまいます。
それは彼らの中にある信念であったり、そのときの心情をキャラの癖に乗せて絶妙に表現できているからかもしれません。
そして重くて堅い印象を持ちやすい「司法」という場を、初心者でもとっつきやすくするための工夫でもあったのかなと今では思います。
あとは想像以上にキャラが多いので、見た目も名前も覚えやすくて助かります
気になった点
リアルではありえないトリックや司法制度
あくまでゲームなのである程度のフィクションには寛容なのですが、そんな私でも「え、そんなことある?」とツッコんでしまったトリックがいくつかあります。
ネタバレになってしまうので詳細は控えますが、ネット上でも「さすがにあのトリックには無理が・・・」というコメントが多数あるようです。
あとは裁判の進行もやりたい放題ですし、証言台にとんでもない人が立つなど、リアルからあまりにもかけ離れた部分が多いです。
そういった展開についていけない方にプレイはおすすめできません。
私は割り切ってツッコミながらプレイしていました
まとめ「ゲームと割り切って遊べる人なら、楽しめること間違いなし」
『逆転裁判123 成歩堂セレクション』をプレイして感じた良かった点・気になった点についてまとめました。
ディレクターの巧氏が「10年経っても遊べるゲームを作ろう、と制作を始めた」と話されていますが、その言葉通りシリーズは20年以上経った今でも多くの方に遊ばれています。
もしかつての私のように食わず嫌いをしている方がいるのであれば、それは非常にもったいないです。
「伝説の法廷バトルゲーム」をあなたも体験してみてはいかかでしょうか。