【評価レビュー】テイルズオブアライズ「過去作の良さはそのままにグラフィックやシステムが進化!新時代のテイルズがここに」

こんにちは、いくらです。
先日『テイルズオブアライズ』本編のストーリーをクリアしました。
テイルズオブシリーズはだいぶご無沙汰だったのですが、「今のテイルズはこんなことになっているんだ!?」とプレイ中は技術の進歩に驚きっぱなしでした。
ただテイルズファンゆえに気になった点もあったので、私なりに感想をまとめてみました。

DLCもありますが今回は本編のみのクリア感想です
この記事が「まだプレイしたことがない」「プレイするか迷っている」という方の参考になれば幸いです。
総合評価
総合評価 | |
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ストーリー・世界観 | |
キャラクター | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
システム・UI | |
ボリューム・やりこみ |
- 王道のアクションRPGを遊びたい
- テイルズを初めてプレイする
- 短時間でサクッと遊べるゲームがしたい
- アクションが苦手



今までと一味違うテイルズが楽しめます!
ゲーム概要


商品名 | テイルズオブアライズ(Tales of Arise) |
開発元 | バンダイナムコスタジオ |
ジャンル | アクションRPG |
プレイ人数 | 1人 |
対応機種 | PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Steam(Windows) |
発売日 | 2021年9月9日 |
クリア想定時間 | 50~60時間 |
『テイルズオブアライズ』はバンダイナムコエンターテインメントより2021年に発売されたアクションRPGです。
新規ユーザー層を獲得するため、これまでの既定路線からあえて外したグラフィックやアクションを採用したことで発売時はとても話題になりました。



スキットや料理など定番のシステムは継続しているので、従来からのシリーズファンにも楽しめる内容になっています
ネタバレを避けるためストーリーについては詳しく触れませんが、専門用語が多いにも関わらず説明が丁寧で分かりやすい作りとなっています。
良かった点
アトモスシェーダーにより進化したグラフィック
まず本作をプレイして1番良かった点を挙げるとしたらグラフィックです。
テイルズといえばイラスト調のキャラクター表現が魅力ですが、それゆえに今までの作品はお世辞にもグラフィックがいいとは言えませんでした。



だからと言って急にリアルな3Dモデル(FFみたいな)を使うのはちょっと違う・・・
そのジレンマを解消したのがバンダイナムコが独自開発した「アトモスシェーダー」という技術です。
素人なので詳しいことは説明できませんが、とにかくこの技術のおかげでイラストとリアルのいいとこどりができているのです。


シリーズ恒例のスキット(パーティーキャラ同士のおしゃべり)も3D表現に進化し、そのときプレイヤーが選んだ衣装やアタッチメントが反映されるようになりました。





最初こそ漫画のようなコマ割りに違和感がありましたが、今ではこっちの方がしっくり来ます
ゴリ押し戦法が通じない!?新しい戦闘システム
また本作を語る上で外せないのが戦闘システムです。
さまざまな術技を組み合わせたコンボ、ド派手な演出で繰り出される秘奥義といった定番要素は残しつつ、新しいシステムがこれでもかと詰め込まれています。





例えばシオンのブーストアタック「ウィングブレイク」は飛行している敵に有効で、当たると飛行能力を一定時間制限しダウンさせます




ちなみに本作の敵はそこらへんにいる雑魚を含めHPが高めに設定されているため、敵のHPを全部削るというよりはブーストストライクで一撃必殺を狙うのが前提となっています。
また難易度ノーマルでも敵の攻撃を2~3発食らっただけで瀕死状態になるので、いかに攻撃を避けながらコンボを繋げるかがポイントとなります。



詳しくは後述しますが、本作では回復アイテムがあまり買えないのでゴリ押しは通用しません
ちゃんとコンボを繋げようとすると術技だけでなく通常攻撃を挟む必要があったり、結構考えることも多いです。
過去作と異なる点が多いので戸惑った人も多いようですが、個人的には面白かったので次回作以降も継続してほしいな~と思っています。
冒険に役立つマップ機能が充実
本作はマップ機能が非常に充実しています。
近年では最早当たり前となっているファストトラベルはストーリー序盤で解放され、1度行ったことのある場所であればどこにいてもマップを開いてすぐ飛ぶことができます。


さらに便利なのが、サブクエストの発生条件を満たすと依頼人のいる場所に手紙アイコンが自動で表示される点です。



サブクエストの報酬であるガルドやアイテムは馬鹿にできないので、非常にありがたい機能です!
あとマップ機能ではないですが、メニュー画面の挿絵がストーリー進行度によって変化するのもおしゃれでGOODです。
気になった点
ufotableの作品とは思えないクオリティーのアニメーション
本作をプレイして個人的に1番残念だったのがアニメーション部分です。
テイルズといえば作中の重要シーンがアニメーションで描かれるほか、OPアニメが豪華アーティストの楽曲と共に流れるのが恒例です。
今回アニメーションを担当したufotableといえばアニメ『鬼滅の刃』を制作したことで有名ですが、残念なことに本作のものは同じ会社が作ったとは思えないクオリティーになっています。


本作の制作期間と『鬼滅の刃』の制作期間が被っているので向こうにスタッフや時間を取られてしまったのは容易に想像できますが、「それなら別会社に頼んでも良かったのでは」というのが正直な感想です。
ちなみにゲーム発売の翌年に公開された紹介用PVは非常に出来が良いです。



ゲーム内でもこうしてほしかった(泣)
金策とCP管理が大変
他の人のレビュー記事や感想を読んでいると、そのほとんどに「常に金欠だった」という記載があります。



私も終盤まではそうでした
なぜそうなってしまうかというと、本作は戦闘でお金が入手できないからです。
お金の入手手段は主に3つで、「敵がドロップする換金アイテムを売る」「サブクエストで報酬をもらう」「釣った魚を売る」です。
この中で1番効率がいいのは釣りですが、キサラが仲間になるまで解放されない上に売値のいい魚は性能のいい竿や餌を入手してからでないと釣りにくいため、実質釣りで稼げるようになるのは終盤になってからです。


また金欠に追い打ちをかけるのが消費アイテムの金額です。
主人公の1番強い武器(魔装備を除く)が20800ガルドなのに対し、オレンジグミ(CPを30%回復)が3000ガルド、パイングミ(CPを60%回復)が9000ガルドです。
CP(キュアポイント)は回復技や補助技を使用するときに消費されるポイントで、パーティー全体で共有のものです。またダンジョンの障害を取り除く「マップアクション」を使用する際にも消費します。
限られた資源をうまくやりくりするのも楽しいっちゃ楽しいのですが、難易度ノーマルでそこまでやる必要があるかといえば疑問です。



ミニゲームの釣りを皆がやるとは限らないのだ
価格をもう少し抑えておいて「難易度セカンド以上は消費アイテム購入金額が倍」とかにしておけば、丸く収まった気がします。
まとめ「アニメーションなど気になる点はあるが、非常に完成度の高い作品」


『テイルズオブアライズ』本編をストーリークリアした感想をまとめました。
「ダンジョンのギミックが毎回同じだな?」とか「ちょっとエンディング雑じゃない?」とか細かいところまで不満を挙げるとキリがないのですが、それらが些細なことに思えるほどクオリティーの高い作品でした。



戦闘中や探索中のキャラクター同士の掛け合いもバリエーションが豊富で、声優陣のボイスを余すことなく楽しむことができます
ストーリーが王道ということもあり、特に「テイルズをまだやったことがない」という人に入門編としておすすめできる作品になっているので、気になる方はぜひ遊んでみてください。