【評価レビュー】奇天烈相談ダイヤル「無料で遊べるのにハイクオリティー!怪異判定ADV」
こんにちは、いくらです。
フリーゲーム『奇天烈相談ダイヤル』を先日クリアしました。とにかく無料で遊べることが信じられないクオリティーのものになっています。
『奇天烈相談ダイヤル』の良かった点・気になった点について私なりの感想をまとめたので、「まだプレイしていない」「プレイするか迷っている」という方の参考になれば幸いです。
『奇天烈相談ダイヤル』は一部ホラー要素を含みますので苦手な方はご注意ください。
総合評価
総合評価 | |
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ストーリー・世界観 | |
キャラクター | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
システム・UI | |
ボリューム・やりこみ |
- 怖い話や妖怪が好き
- レトロな雰囲気が好き
- 無料で遊べるゲームを探している
- アドベンチャーゲームが苦手
- ホラーが苦手
ADVとホラーが苦手でなければ迷わずプレイしてほしい作品です!
ゲーム概要
作品名 | 奇天烈相談ダイヤル |
ジャンル | 怪異判定アドベンチャー |
制作 | 法螺会 |
プレイ環境 | ブラウザ版/DL版(Windows/Mac) Steam |
配信開始日 | 2024年2月10日(ブラウザ版/DL版) 2024年4月26日(Steam) |
クリア想定時間 | 2~10時間(設定した難易度によって大幅に変動します) |
『奇天烈相談ダイヤル』はインディーゲームサークルの法螺会が制作した怪異判定アドベンチャーで、なんとプレイは無料(投げ銭も可)です。
怪異の相談を受けるコールセンターで、主人公はお試しで1週間働くことになります。
相談者の話を聞き、それが怪異の仕業なのかそうでないのかを判定する仕事です。
具体的にはテレビ電話で相談者にいくつか質問をし、聞いた話と資料に矛盾がないかを調べていきます。
最終的に「怪異である」「怪異ではない」の2択から選択し、怪異ではない場合は矛盾点を指摘する必要があります。
良かった点
アップデートにより怪異が100体超え!
配信開始時に登場する怪異は100体でしたが、2024年4月26日のアップデートで怪異が20体追加され合計120体となりました。
全ての怪異判定をしなくても初回クリアは可能ですが、いろんなタイプの怪異がいるのでつい「他にはどんなのがいるんだろう?」と気になって周回してしまいます。
おそらく多くの人が知っているであろう「キューピッドさん」「トイレの花子さん」なんかも登場しますよ。
ちなみに登録した怪異の数やランク評価などにより、ストーリーが5つに分岐します
グラフィックやボイスだけでなく、マニュアルや資料の作り込みがハンパない
初めてプレイするとき、ゲームを起動すると流れるタイトルコールの作り込みにまずは驚くことでしょう。
レトロなグラフィックに良い意味でチープなBGM、そしてコールセンターにかけたときに流れてきそうな自動音声の女性の声。完璧です。
またゲームを開始して読むことになる「マニュアル」と「資料」のボリュームにも圧倒されることでしょう。
マニュアルには本物のコールセンターさながらの手順が記載されており、言葉遣いであったり身だしなみに関する項目まで徹底されています。
相談員の名簿まで用意されています
資料には怪異に関する情報がまとめてあるのですが、これがまたすごい。
出没時間や場所などによって分かりやすく怪異が分類されています。
怪異ごとの詳細ページも用意されていて、降霊する儀式の手順や対処法、名前の由来などの情報がびっしりと記載されています。
これが120体、全て用意されています。
難易度やイベントスキップなどの細かな設定が可能
本作ではプレイを始める前に難易度などの設定を行います。
この設定ではゲーム内時間の速さ・MEMO機能のオンオフ・体力の最大値などを設定することが可能です。
特にゲーム内時間の速さと体力の最大値は4段階あり、プレイヤーのスキルに応じて細かく調整することが可能です。
本作では怪異判定の正誤やペナルティーに応じてスコアが計算され、最終日の合計スコアでランク評価が決まりますが、難易度を上げた状態でプレイすればボーナススコアが加算されます。
またランクD以上で解放されるEXTRAモードを選択すればイベントスキップができるようになり、周回が前提の本作では非常に重宝します。
ランクA取得後に挑戦できる達人モードでは、なんと怪異に遭遇することができます
気になった点
慣れるまではペナルティーを受けやすい
怪異判定では、相談者に質問をすることで必要な情報を集めていきます。
例えば「いつ」と聞けば「夕方」「深夜」など怪異と遭遇した時間を知ることができますし、「どこで」と聞けば「学校のトイレ」「エレベーター」など遭遇場所の情報を入手できるので、怪異判定において質問は重要な要素となっています。
しかしここで無関係な質問をしてしまうとペナルティーが課され、プレイヤーの体力が減らされてしまいます。
例えば、実体のない怪異に関する相談のときに「見た目」の質問はNGです
体力がゼロになると主人公の精神が崩壊しゲームオーバーになります。
この「無関係な質問」の見分けが難しく、慣れるまでは意図せずペナルティーをくらってしまいゲームオーバーになりがちです。
慣れてくれば自然と見分けがつくようになるのですが、それまでが少し苦労する点と言えるでしょう。
あとはメモを読むのに夢中になり長時間広げていると「目を合わせろ」と相談者に怒られます
怪異の名前を手入力するのが大変
資料には怪異検索という機能がついており、怪異の名前を検索欄にタイピングするとその怪異の詳細を読むことができます。
ただ一部の怪異は名前が長かったり漢字の変換が難しかったりするので、入力するときに少し苦労しました。
入力が怪異の名前と完全一致しないとエラーになります。
個人的にはタイピング中に候補が出てきて選択できたら便利かな〜と思います。
一度検索した怪異は履歴に保存されるので、以降はタイピングしなくても検索が可能です。なので面倒なのは初回だけです
相談者が怪異の名前を分かっている場合も自動入力されるから、頻度はそこまで高くないよ
まとめ「無料なのが信じられないほどハイクオリティー!ホラーが苦手でなければぜひおすすめしたい」
『奇天烈相談ダイヤル』をプレイした感想をまとめました。
私はホラーがあまり得意ではありませんが、直接的な表現がほとんどないので最後までプレイすることができました(人から聞かされる怪異もそれはそれで怖いですが・・・達人モードは結構ビビりました)。
このクオリティーでしかも無料でプレイできるゲームというのは貴重ですので、少しでも気になった方はぜひプレイしてみてください。