【評価レビュー】よみがえれ!カモメ町「公式が作った二次創作!?パラレルワールドでスローライフを楽しもう」
こんにちは、いくらです。
『イーストワード』の追加DLC「よみがえれ!カモメ町」をクリアしたので、プレイした感想についてまとめました。
本編と変わらぬ圧倒的なドット絵で農業シミュレーションが楽しめますので、ドット絵が好きな方やスローライフものが好きな方におすすめの作品となっています。
気になった点についても触れているので「まだプレイしたことがない」「プレイするか迷っている」という方の参考になれば幸いです。
総合評価
総合評価 | |
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ストーリー・世界観 | |
キャラクター | |
サウンド・BGM | |
グラフィック | |
システム・UI | |
ボリューム・やりこみ |
- ドット絵が好き
- 『イーストワード』のキャラクターが好き
- 農業シミュレーションが苦手
- 『イーストワード』をプレイしたことがない
『イーストワード』のキャラが好きな人には堪らない演出がたくさんあります!
ゲーム概要
「よみがえれ!カモメ町」はドット絵の最高峰として知られる『イーストワード』の大規模DLCとして、2024年1月31日にSteamとNintendo Switchで配信されました。
本DLCは本編とは異なる世界、いわゆるパラレルワールドでのお話です。
ジャンルもアクションアドベンチャーから農業シミュレーションに変更されており、本編であったようなシリアスな要素は見られません。
良かった点
本編の世界との繋がりを感じるストーリー
本DLCはパラレルワールドの話であると言いましたが、全く関係がない訳でもありません。
ネタバレになってしまうので詳細は控えますが、特にストーリー終盤は本編との繋がりが濃く、本編のストーリーを補完する場面もあります。
以上のことからDLCは本編クリア後のプレイがおすすめです!
またDLCに登場するキャラは本編でもおなじみのキャラですし、本編ではありえないキャラ同士の絡みも見ることができます。
なので『イーストワード』のキャラが大好き!という方には、これ以上ないDLCだと言えるでしょう。
「公式が作った二次創作」と言われるのも納得だな
サクサクと快適な農作業
本DLCの目玉である農作業ですが、やることは他のゲーム同様、荒地を切り開いて開拓→畑を耕して種を蒔き水をやる→育った作物を収穫し料理をする、という流れです。
この中の「種まき」「水やり」「収穫」の操作が非常にスムーズだと私は感じました。
農具のレベルを上げてからの話にはなりますが、チャージ(ボタン長押し)をすることで広範囲に種まき・収穫が行えます。
水やりもレベルアップで範囲が広がるのですが、1番感動したのは「立ち止まらずに連続で水やりができる」ことです。
農業シミュレーションで水やりといえば、「立ち止まって同じ場所にジョウロを何往復かさせるモーションが入る」というのがありがちですが、今作ではサクサクと水やりができます。
見ているだけでお腹が空く!豊富なレシピ
『イーストワード』本編でも料理上手なジョンでしたが、その腕前はこちらの世界でも健在です。
本編よりもレシピが増え、その数はなんと154種類。和洋中問わず含まれていますが、開発元が上海ということもあり中華系が多いイメージです。
イラストも非常に凝っており、食べたことのないメニューでも実物が想像できました。
レシピに添えられているコメントにも注目です
気になった点
無心でAボタンを連打するレシピ考案
『よみがえれ!カモメ町』では、手持ちの食材からジョンがレシピを考案することで、新しい料理を作れるようになります。
新しいレシピが思いつくときは画面上の食材が光るようになるのですが、これを1つ1つ選択しなければならないのが苦痛でした。
例えば「エビの蒸し餃子」を考案するとしたら、「エビ」「人参」「小麦粉」をその都度選んでAボタンを押す必要があります。
農作業が快適だったがゆえに、より残念に感じてしまった点です。
考案できるレシピが多いときは無心でAボタンを連打していました
ファストトラベルなのに移動が不便
本DLCではカモメ町が発展するに連れ、ファストトラベルが使えるようになります。
限られた時間の中でいろんなことをしなければならないのでこれは非常にありがたい機能なのですが、ちょっと惜しいなと私は感じました。
カモメ町は大きく分けて「町」「農場」「沼地」「海辺」「雪原」「キャンプ場」の6つのエリアで構成されていますが、そのうちファストトラベルが使えるのは「町-農場」「キャンプ場-農場」間のみです。
しかもファストトラベルをするためには、エリアにある装置に触れる必要があります。
もし町からキャンプ場に行きたい場合は、町にある装置に触れて農場に移動→農場にある装置まで歩いて移動→装置に触れてキャンプ場に移動、という流れになります。
『イーストワード』本編ではメニューのマップ画面から移動先を選んですぐ飛ぶことができたので「こちらでもそうしてほしかった」というのが正直なところです。
まとめ「一部ゲームシステムに不便さはあるが、本編のキャラが好きなら遊んで損なし」
『イーストワード』の追加DLC『よみがえれ!カモメ町』をプレイして感じた、良かった点と気になった点についてまとめました。
DLCでストーリーやマップの追加を行うのはよくあることですが、ジャンルを変えて違うゲームにしてしまうというのはなかなか珍しい試みではないでしょうか。
タタリに怯えることなく幸せに暮らしているキャラたちを見ているだけで微笑んでしまうと同時に、開発者のキャラへの愛を感じます。
多少の不便さはありますが、700円(DLCのみの価格/2024年5月時点)でここまで楽しめるゲームは少ないと思います。
少しでも気になった方は、ぜひプレイしてみてください。